結論:バカになる
ChatGPTを使っていると、間違いなくバカになります。
なぜならChatGPTに考えさせる時、自分では考えないからです。
本番も練習も全てピッチングマシーンにマウンドに立ってもらうピッチャーが、自分で140km/s超える球を投げられるわけがありません。
翻訳されたハリーポッターを読むだけで、英語が読めるようにはなりません。
それと同じで、思考力も使わなければ磨かれないし、衰えていく。
じゃあChatGPTを使っちゃいけないのか?
回答:ChatGPTはじゃんじゃん使え
開幕ネガキャンしておいてめちゃくちゃなことを言っています。
でもChatGPTは、例えAIアンチでも使わないといけない時代になるため、回避できないのです。
だって便利ですから。
ChatGPTに聞けばマーケティングの分析を代わりにしてくれます。
Microsoft Copilotを使えば、うんざりする量のメールの管理を自動化して、要約、ピックアップまでしてくれます。
さらにパワポと連携すれば、スライドにテーマに会うスライド付きのレイアウトを作ってもくれます。(日本語版はまだポンコツだけど)
これからの時代、AIを使う人と使わない人では、仕事の効率に差が出まくるわけです。
江戸時代の飛脚が現代のトラックドライバーに勝てるわけがありませんから。
そして仕事が効率的で、早い人っていうのはこれまでプロっていわれていた人達です。
誰でもChatGPTを使ってプロになれる時代になってしまう。
スマホが社会で当たり前になったように、
どんな会社でもAIを使って仕事を効率化するのが求められるようになります。
ベテラン:「○○さん、ChatGPTってどう使うの?」
若手:「どうって・・聞きたいことを打ち込むだけですけど」
老害:「そのやり方が分かんないって聞いてるんじゃん!」
こんなやり取りが日本のどこかで生まれないように、今からChatGPTを使いまくって、
上達していってほしいと思います。
最初の話に戻ります。
ChatGPTを使うとバカになる
バカになるという根拠は、
- ChatGPTで必要なのは、良い質問を作る力と、答えを修正する力で、疑問から答えを導く過程がAI任せ
- 情報収集(インプット)の時間が減るから、アイデア(アウトプット)の質が悪くなる
使ったことがある人には釈迦に説法ですが、ChatGPTはこっちが質問すると、答えをインターネットの海から探して来て、無駄に長い答えを返してくれるAIです。
単なる検索と違うのは、会話するように答えのフォーマットを指定でき、要約済みの答えをくれる点です。
例えるなら、海女さんに潜る場所と、欲しい貝の種類を伝えて、獲って来てもらうみたいな。加えて、獲ってもらったサザエの調理も頼めます。
この時お願いする側がやっているのは、場所、とってきてほしいもの、成果の見せ方という3つの指定だけです。後は全部他人任せ。
だから、答えを手に入れるために必要なスキルが育ちません。
「そんなことはない、ChatGPTは逆に効率的な学習方法を考えてくれるから、むしろ限られた時間しかない現代人が勉強するのに役立つ」
って擁護されることがあります。
でもこういう擁護は、思考が機会任せっていう根本的な問題に答えていません。
ChatGPTが勉強を効率的にしてくれるっていうのは事実です。
例えば"MOOC"というサイトがあります。
ハーバードとか東大とか、世界中の名門大学の授業を無料で視聴することが可能で、
われらがChatGPTに聞けば、MOOCのたくさんの授業の中から興味に関係したコースをピックアップしてくれます。
ChatGPTが勉強に革命をもたらす!!
もう今までのように教材探しに時間をかけたり、ズレた勉強をしなくていい!!
やったね!
でも、勉強法が効率的になったからって、皆さん勉強したくなりますか?
なりませんよね?
責めてるんじゃないです。
僕も勉強が大っ嫌いで、テスト前に慌てて詰め込むタイプでした。
人間っていうのは楽をするようにできています。
ChatGPTを使って自分で考えることを減らせるとなったら、それで良しとしてしまいます。
「仕事を効率化できた!よし空いた時間でChatGPTが推薦してくれた授業を受けよう。」
とは一部の変態以外なりません。
人類はこれから、AIに思考をアウトソーシングしていく中で、
バカになっていくのか?変態だけがバカになることを免れるのか?
救いは・・・わしらに救いはないんか!?
ご安心ください、御座います。バカを免れる策、私御座います!!
無駄に壮大な前振りでしたけど、何も特別な事はいりません。
ただいつも通り考えるだけです。
そもそもどうしてAIなんてスゴイものが作れたんですかね?
それは人類が500万年以上考え続けて来たからです。
動物の狩り方を考えたから石器が生まれ
人が死ぬ理由を考えたから神話が生まれ
りんごが木から落ちた結果を考えたから物理学が生まれました。
人類が猿の時に植えた種、思考の大樹の枝先に咲いた花がAIです。
こちらから一方的に別れを告げても、思考は素知らぬ顔で頭の中に居座り続けます。
どんな人間も考えることとは無縁ではいられないんです。
僕が提案したいのは、ふだんの思考の強度を上げてみては?ということです。
例えば、
→ 「他にもこの法則にはまる単語があるんじゃないか」と別の選択肢を一考してみたり、自分でパズルを作ってみたり
→ 思いつく限りの呪詛を吐いて済ませる代わりに
「あの野郎に次マッチした時どうやったらぶっ●せる?」と戦略を練ったり
→「今日の⚫️ボちゃん面白いなあ 政治とカネの問題を解決するために自分にできることはないか?」
とニュースを読んで終わりではなく主体的な意見を持ってみたり
考える場というのは、あふれているわけです。その中で、もうワンステップだけ余分に考えてください。
ボトムアップ、トップダウン、楽観、悲観。どれが最も良い考え方とかありません。
自然体で、以前より多めに考える。
そうすれば、僕たちみたいな勉強嫌いな一般人も、楽に思考のライザップができます。
ChatGPTを使って衰えてしまう思考力は、簡単に取り戻せるという話でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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